第2回日本俳句教育研究会・研究発表大会アンケートのご紹介(3)
「第2回日本俳句教育研究会・研究発表大会」でいただきましたアンケートのご紹介の最終回です。
今回は、大会アンケートにて頂きましたご意見・ご要望をご紹介します。(順不同)
参加者:
総合学習での取り組みの様子なども知りたかった。
参加者:
平成23年度より取り入れられる創作における俳句を取り入れることに対する三浦先生のお考えや実践事例の発表があるといいなと思いました。
参加者:
国語教育も何十年かやって来たし、句作もまねごとをしているが、その両方をどうつなげるかが今後の自分の課題。今後もご指導を給りたい。
参加者:
実践報告がふえていくこと、また、授業で行うのならばどの指導要領と関連するか、どの学年で行うかというような研究も必要だと思いました。
参加者:
微力ながら自分自身もできる範囲で活動・協力をしていきたいと思う。
参加者:
研究会にありがちな肩苦しさはなかった。個々のつながりができればもっと座のようななごやかなものになるであろうと思われる。次回も楽しみである。
参加者:
来年も是非この会を開催してください。
参加者:
これからも、様々な情報を発信していただきこのような会を積極的に開いて頂きたいと思います。本日は大変有意義な時間をすごすことができました。ありがとうございました。
参加者:
nhkkおよび発表大会ぜひ永続させて下さい。
参加者:
私はどうしても、自分の「授業の材料」を求めて様々な会に出席しています。部活動のようないわゆる「身内」「志を同じくする者」へ訴えかける方法については非常に勉強になります。しかし、今目の前にしている生徒たちに必要な力をつけさせるために一つの教材(様々な文章、考えさせられる材料の一つ)として俳句を扱う方法論としては語られていないのではないかと思います。私自身は今のところ、俳句は語彙力をつけさせるのに非常に良い教材だと思い、授業でもそういう扱いをしていますが、他にどのような力をつけさせる可能性があり、また、そのためにはどのような授業をどの時期に、年間、もしくは小6中3高3のスパンの中でどれくらいの時間をかけて、どういう生徒を相手にして、どういうもの(他の教材)と組み合わせや関連を図りつつ、計画していけばいいのか、教えていただきたいのです。教師向けの研究会であるならば、その可能性や例を提示していただかなければ、授業とは別のところで組み込まれない孤別の実践例・創作活動しか出てこないのではないでしょうか。俳句甲子園式の授業は、もう十分すぎるほど分かりました。その効果も私自身の実践で分かりました。他にないのですか?個別ではなく、様々な教材と組み合わせて年間見通して様々な力をつけさせたいのです。俳句を特別扱いしたくないのです。良い意味でも。悪い意味でも。国語科の立場からお教えください。
参加者:
私は、この研究会は教師向けということだけで、様々な俳句の教材としての可能性や授業実践が語られるものと期待して参加させていただきました。そういう者から言わせていただくと、物足りなさは否めません。私自身は、俳句甲子園式の実践に驚き、俳句の可能性を感じた人間であるだけに、他の方法が出てこないことが残念です。他の教材と連携を持たせて一年間の計画を立てる身としては、この方法では難しいと感じます。もっとコンパクトに、授業に組み込む方法がないか探しているところなので、また、今のところ語彙力をつけることをメインに授業しているので、他にこんな力がついた、こんな授業の方法があると教えてもらいたいと思います。もし、俳句甲子園しか念頭にないとすれば、あまりにもったいないし、普及もしないと思います。あくまで子どもを育てる、子どもに力をつけさせる教材の1つとして、学校教育に他の教材(国語に限らず)と同じものとして浸透させる必要があるのではないでしょうか。その場合は、他の教材との価値比較・競争が避けられませんが、私は十分に教育価値があると思っていますし、そういう精選があって浸透していくものだと思います。とにかく、子どもに様々な力をつける教材の1つとして俳句を扱った授業の例・可能性を教えて下さい。もし、子どもを中心に据えていても、最終目標が創作だけであるなら、それは「教育」を冠する必要があるのか、教員向けという必要があるのか、疑問です。たとえ、創作でどんな力がつくが説明できるとしても。それでは、将来のための青田買いにしか思えません。オノマトペ句会のようなものならアレンジできると思います。失礼なことを言いましたが、言いたいことが山済みで済みません。
貴重なご意見・ご要望をありがとうございました。
皆様からのご意見を頂戴いたしまして、第3回大会では「教育課程全般を統合しての俳句教育の在り方やヒント」につきまして、会長からは基調提案を、また、事例発表では、年間指導計画の中に俳句教育を組み込んだ、学校ぐるみでの実践を発表頂くよう予定しております。ぜひ、第3回大会もご期待下さい。
また、俳句甲子園につきましては、教育的な立場に立った大会であり、俳句の持つ教育的価値が発揮された一つの場にすぎないと認識しております。「俳句」でもって、言葉をそして心を豊かに育てていきたい。同じ思いだと考えております。
第2回大会の「アンケートのご紹介」も最終回となります。これまでのご紹介内容も含めまして、ご感想など、ぜひお寄せ下さい。
事務局では、本会にとって区切りの大会となります「第3回日本俳句教育研究会・研究発表大会」の準備を進めております。第3回大会へのご要望もぜひお寄せ下さい。
■ご案内
最新の活動方針については、「nhkk事務局」のページをご覧ください。